わたしの名前は、沙莉依。杏国で一盗賊として生計を
たてています。
先日の親分騒動ではえらい恥じをかいてしまいました;;
ギルドマスターのにょえさんから言わせると
「まだまだ修行が足りない!」
にょえママのように強くなれるよう頑張らないとです。
今日も怪物相手に稼がないと生きていけません
「働かざるもの 食うべからず」
今日はにょえさんは、同じギルドにいるぺこちゃんと
危険な狩場で仕事をしてるみたい。
にょえさんとぺこちゃんはギルドの二大働き頭。
この二人の正確無比の投げ手裏剣と華麗な動きは
相当なもので、杏国でも有名なのです。
「ん~。。。今日はどうしようかな。。。」
他のギルド員も稼ぎにいってる。
わたしは ルディブリアムでぼ~っとしているw
「そうだ!今日はなんとか頑張って大物をしとめよう」
その大物とは、ルディブリアムにいる大きな時計に乗っている怪物。
退治しても退治しても頻繁にルディブリアムに出現するとの話。
確実にわたし一人じゃ手に追えないので、友達を誘って
みる事にした。
この世界は不思議で、知り合いの人に一斉に話し掛ける事が
できるのです。
沙莉依「ね~ね~ 誰かわたしと一緒に大物怪物退治にいかない?」
。
。。
。。。
みんな仕事(狩り)が忙しいみたいで返答がない
「誰もいないかぁ。。。やめよかな。。。」
諦めていたところに一人の人が名乗りをあげた
パーカー派「サリンちゃん やるやる。参加希望ね」
友達であり先輩のMシーフのパーカー派さんが付き合ってくれる事にw
余談だが、みんなはわたしの事をサリンちゃんと呼ぶ
わたしの名前は サリイなのに。。。^^;
猛毒サリンとサリイ まぁ文字が近いから。。。w
とにかく今のところ二人だけど あと4人はほしい
杏国でMシーフ第一人者で師匠である、マッカチンSさんにも
依頼してみる事にした
沙莉依「マッカチンさん 今日大物をしとめようと計画たててるん
ですが、できたらやりませんか?」
マッカチンS「ほぉほぉ 面白そうですね やりましょう」
これでMシーフが3人に♪残り3人。
さてどうしたものか。。。
仲間探しに思案してると、パーカー派さんの友達の
毒魔の人も参加したいとの事。これで4人w
できたら聖職者の人が一人いてほしいので、思い切って
杏国全体に呼びかけてみた
沙莉依「ルディのビシャス討伐隊募集してます。プリーストの方一名と
他一名募集中です」
早いものですぐプリさん1人と氷魔さん1人決定。
ここに合計6人のビシャス討伐隊が結成された
よくあるPTと比べるとかなり異色のPT
しかしそれがまた面白いので 沙莉依は特に気にしてなかった
------------- 扉前 ------------------------
沙莉依「この奥にいるのかな。。。」
パーカー派「そうだよ、心の準備はできてる?」
マッカチンS「とりあえず軽く作戦でもたてますか?」
向こうは1匹とはいえ大物級。みんなバラバラに動いては危険。
作戦は とにかく端に追い詰めて一気に攻め立てる
これに決定。
みんな薬などを確認して いよいよ扉をくぐる。。。
中は機械だらけの部屋。妙に綺麗に整理されている。
よーく見ると、部屋の一部分が歪んでポッコリ空いている。
これが原因のようだ
パーカー派「サリンちゃん 次元の欠片の用意はいい?」
次元の欠片とはこのポッコリ空いてる部分を塞ぐための物。
沙莉依「うん 大丈夫。そ、それじゃいくよ。。。?」
マッカチンS「あ、爆弾に気をつけましょうね♪」
さすが大物相手に手馴れてる。欠片を歪んで空いてるところに
はめこむ
。
。。
。。。
空間が塞がったと思ったら 部屋中央のでっかい玉が光だした。
その玉が壊れた瞬間、目の前には 大きい時計に乗ったビシャスが
現れた。
同じ時、ある危険な狩場で、
にょえさんとぺこちゃんは一時休憩していた。
ペコ子「サリちゃん大丈夫かなぁ?」
にょえたん「ん~、どうだろ。サリンちゃんだからねぇ。。。^^;」
二人で遠くのルディを見つめて 不安を抱きつつも
何かを期待している顔をしていた。。。w
。。。目の前にはビシャスがいる。。。
マッカチンS「それじゃ作戦通り、端っこに追い詰めましょう」
パーカー派「OK 師匠」
沙莉依「りょ、りょうかい;;」
すでに涙目になっている
二人の素早い動きと攻撃でビシャスはどんどん端に追いやられる
わたしも負けてられないと攻撃しつつ追い詰める
後ろからは毒魔さん、氷魔さんが援護、プリさんが回復の
魔法を唱え続けている
ビシャスの雷攻撃を受けながらついに端に追い詰めた異色PT。
ここぞとばかりに マッカチンさんパカさんがビシャスを斬り続ける
後ろからの援護攻撃も激しくなってきた
しかし悲劇は起こった
後ろから回復魔法を唱えてくれてたプリさんが突然現れた
爆弾によってやられてしまった
プリさん「グハッ す すいません。。。」
しかしここで引いては危険なので 手をゆるめず
攻め続けた
!?
突然体が 重くなった?
身体能力を上げるスキル、自分を守るスキルが突然消えたのである
ビシャスがする特殊攻撃の一つのようで、PT全員が補助スキルなしの
状態に突然陥った
わたし以外のメンバーは落ち着いて スキルをかけなおしていた
焦りながらもスキルをかけ直す
このスキル解除はビシャスは頻繁にしてくる
ここでさらに悲劇が起きた
ビシャスに飛び込み斬りつけようとした時、スキルが解除された
素の状態でビシャスと激突した沙莉依は お約束とばかりに
浮遊霊となった。。。
。
。。
。。。
沙莉依「んん。。。ぅ、頭イタイ。。。」
よく見る光景。空を見上げている。
そこはルディの街 横にはパカさんがいた
パーカー派「お?起きたね。ビシャスは退治できたよ」
沙莉依「えっと。。。あれ わたし。。。」
パーカー派「サリンちゃんおしかったね。まぁああいう時もあるよ。
ん?みんな?みんなそれぞれ仕事(狩り)に
でかけていったよw」
沙莉依「そっか。。。しっかり退治できなくて残念;;」
パーカー派「気落とさないで。またビシャスならでてくるからさ。
何度でもでてくるからね ビシャス。まぁ精進
あるのみだねw」
虫の知らせで ビシャスに返り討ちにあったのを知ったにょえたん達
ペコ子「サリちゃん。。。^^;」
にょえたん「さすがタヒランカー;;」
いつも通りだね っと顔を見合わせる二人
にょえたん「今度 ちょっと危険だけどあそこの狩場に
呼んであげようか」
ペコ子「そうね。それがいいねw」
今日も空は青かった♪
3rd story : 「姫と横の危険な関係?」